ひずみ計測 - Strain Measurement
- ひずみ計測による熱応力状態の推定
- 熱解析
ひずみゲージを用いてひずみと温度を同時に計測する技術を検討します。 取得したデータから衛星の熱応力状態を推定し記録します。
軌道解析により算出した軌道上熱入力に対する衛星の温度変化を 解析ソフトウェアSOLIDWORKSを用いて解析します。
マスト伸展 - Mast Extension
- コンベックステープによるマスト伸展機構
本衛星構体に搭載する伸展マストには、スチール製のコンベックステープを使用します。 収納時は伸展マストの復元力を抑えるため、このコンベックステープを軸に巻き付けテグスで拘束し、 回転軸部を衛星構体の内壁部に固定します。伸展時はニクロム線によるテグスの溶断機構によりテグスを 溶断することで、伸展マスト収納の回転軸が回転しマストが伸展します。
膜面展開 - Membrane Surface Expansion
- 膜面折りたたみ形状
- 太陽電池添付
- 膜面展開
らせん折りを改良した、角柱多重らせん折りによる収納展開を行います。図は、紙で試行した、 角柱多重らせん折りの収納時形状と展開の様子です。収納形状が円筒から角柱になり、 側面が曲面から平面へ変化することで剛体パネルの添付が可能になります。 また、コアの形状に合わせて収納するため、隙間が生じにくく収納効率が向上します。


太陽電池セルを折り目に干渉しないよう膜面に添付します。得られた電力で膜面中央部のLEDを点滅させます。 また、太陽電池を添付した時の膜厚を考慮して膜面の折り目を計算します。
膜端部と伸展マストを接続し、マスト伸展と同時に膜を開きます。また、形状記憶ポリマー(SMP)を用いた膜展開の補助を試行しています。 右図はポリイミドフィルムの折り目にSMPシートを接着している様子です。

LEDの地上視認 - Observation of LED Light
- LEDの観測
展開膜面上に設置された太陽パネルから得られる電力でLEDを点滅させ、 その光を地上で観測します。反射鏡を活用してLED光の収束性を高めることで、 地上での視認性を向上させます。反射鏡及びLEDは展開膜面の中心角柱に収納されています。